僕はずっと、"自分とは何者か"を問い続けてきた。戸籍のない子どもとして生まれ、どこにも記録されず、自分の輪郭がわからないまま育った。だから、人が自分を見失う痛みを、頭ではなく体で知っている。

そこから抜け出すためにやってきたのは、ひたすらの内省と、自己変革だった。何度も自分を掘り下げ、壊し、組み直してきた。その過程で気づいたのは——人は"直す"ものではなく、"還る"ものだ、ということ。本来のその人は、もうすでにそこにいる。ただ、役割や期待や恐れの下に、隠れているだけだ。

変わろうとしなくていい。ただ、本来の自分に、還っていけばいい。

カウンセリングでやっているのは、アドバイスでも、矯正でもない。あなたの話を深く聴きながら、いま何が本来のあなたを覆っているのかを、一緒に見ていく。映像で人の"芯"を掴んできたのと同じ眼差しで、あなたの奥にある光に、もう一度ピントを合わせていく時間だ。

それは、僕が映像で大切にしてきたことと、根っこでつながっている。どんな小さな命も諦めたくない——その「命」の中には、いまの自分を見失いかけている、あなた自身も含まれている。