取材の記録

場所
タイ北部・チェンマイ
時期
2023年11月末〜12月の2週間
訪れた所
ゾウの保護区 エレファント・ジャングル・サンクチュアリ
作った物
ゾウの保護区の短い記録映像

この記事の要点

  • タイ・チェンマイで人気のゾウ乗りやショーの裏で、ゾウは狭く不衛生な環境で飼われる事が多く、人を乗せ続けて背中が凹んでしまったゾウもいる。
  • 2023年11月末から2週間、ゾウの保護区 エレファント・ジャングル・サンクチュアリを訪れ、短い記録映像を作った。
  • 旅先で「乗るのではなく、そばで見守る」を選ぶ事が、ゾウたちの暮らしを変えていく。

タイ北部の古都チェンマイは、緑ゆたかな山々に囲まれた街だ。観光客に人気のゾウ乗りや、ショーのパフォーマンス。その華やかさの裏で、ゾウたちがどんな環境で生きているのかは、あまり知られていない。今回の取材の目的は、ゾウの保護区、エレファント・ジャングル・サンクチュアリを訪れる事だった。

保護区の広場を歩くゾウ
保護区を歩くゾウ。チェンマイ、2023年12月。

象乗りの背中に、何が起きているのか

ゾウ乗りやサーカスに使われるゾウは、狭く不衛生な環境で飼育されている事が多い。観光客の体重は、その背中に長期的な損傷を与える。実際に、背中が凹んでしまっているゾウもいた。

保護区でゾウのとなりに立つ成田淳草を食べるゾウ

ゾウにも、愛する家族がいる

彼らにも、僕たちと同じように、愛する家族がいる。旅先で何を選ぶか。乗るのではなく、そばで見守る。その小さな選択が、ゾウたちの暮らしを変えていく。僕の体験を通して、ゾウに対する思いやりのある選択が、少しでも広がりますように。

この映像が、誰かの「知るきっかけ」になれたなら、
本当に、本当に嬉しい。

異国で、最初から現地の言葉で話しかけられる

不思議な物で、この地でも現地の方から、最初から現地の言葉で話しかけられた。生まれ持った容姿のおかげで、いつもいじられている。神学校で「現地の方とどうコミュニケーションを取るか」を学んだばかりだった。けれど、どうやら僕は顔パスらしい。笑異国の地での、そのよくある違和感さえ、いつしか愛おしく思えるようになった。

与えられた命を、休む時も、走る時も、歩く時も、全力で生きていきたい。

成田淳

成田淳(Narita Jun)

映像作家・映像ジャーナリスト。1993年名古屋生まれ。国際NGOのスタッフとして災害・人道支援の現場に立ちながら、人と生き物と地球のドキュメンタリーを制作している。グリーンフィルムフェスティバル2024 最優秀賞。

この記事は、2023年12月の Instagram の投稿(1・2)を、読み物として書き直した物です。