タイ北部の古都チェンマイは、緑ゆたかな山々に囲まれた街だ。観光客に人気のゾウ乗りや、ショーのパフォーマンス──その華やかさの裏で、ゾウたちがどんな環境で生きているのかは、あまり知られていない。今回の取材の目的は、ゾウの保護区、エレファント・ジャングル・サンクチュアリを訪れることだった。

ゾウ乗りやサーカスに使われるゾウは、狭く不衛生な環境で飼育されていることが多い。観光客の体重は、その背中に長期的な損傷を与える。実際に、背中が凹んでしまっているゾウもいた。彼らにも、僕たちと同じように、愛する家族がいる。僕の体験を通して、ゾウに対する思いやりのある選択が、少しでも広がりますように。

この映像が、誰かの「知るきっかけ」になれたなら、
本当に、本当に嬉しい。

不思議なもので、この地でも現地の方から、最初から現地の言葉で話しかけられた。生まれ持った容姿のおかげで、いつもいじられている。異国の地での、そのよくある違和感さえ、いつしか愛おしく思えるようになった。与えられた命を、休む時も、走る時も、歩く時も、全力で生きていきたい。