雪の残る能登の被災地でカメラを回す成田淳

Journal — Field Report

Noto, Japan 猫と、帰りを待つ人

Field Report — 37.30°N 137.15°E · Noto, Ishikawa · 2026 · Two years on

能登半島は、石川県から日本海に大きく突き出した半島だ。輪島塗をはじめとする伝統と、高齢化の進む静かな漁村の暮らしが息づくこの地を、2024年元日、最大震度7の地震が襲った。あれから、2年が経った。

地震大国と言われる日本では、僕が生まれてまもない頃から今日まで、大規模な地震が何度も起きてきた。幼心にテレビでその映像を見るたび、心を痛めていた。自分自身を理解するようになってからは、「行ったら、もう帰って来れなくなる気がして」被災地のニュースを見ないようにしていた時期もある。それでも、気づけば現地に向かっていることがあった。

世間一般には、「自分とは関係ない」と思う人のほうが、きっと多い。それを否定したいわけではない。僕自身、そう思えたらどれだけ楽に生きられたかと思う日も、正直ある。それでも、取材を始めた頃から出会ってきた「たくさんのかっこいい大人」は、能登の地にも確かにいた。

希望が失望に終わることはなくて、
これからも一生懸命、頑張りたい。

ある人は、震災が発災した日から2年間、自分の人生を助けてくれた猫の保護を1,000頭近く続けていた。公費解体の期限が迫るなか、「誰かを助けよう」と必死に生きている。ある人は、自分のこれからの人生もあっただろうに、緊急の支援活動をずっと続けたのち、この地のために働きたいと決めて珠洲へ移住。今は「すずっこひろば」を通じて、子どもたちや地域の方々の居場所をつくっている。そんな方々の思いを受けて、映像を作れることが、とても、とても嬉しかった。

能登半島地震から2年、復興の進む海沿いの街
能登半島地震から、2年 — Noto, Ishikawa · 2026

日本や世界は、暗い雰囲気に満ちているかもしれない。それでも、僕が心を動かされた「かっこいい大人たち」の姿を、ぜひ映像を通して知ってもらえたら嬉しい。

猫たちを救う、一人の男性の記録

子どもたちの笑顔と、未来を育む「居場所」の物語

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