静岡市清水区は、駿河湾に面した港町だ。2022年、台風15号による記録的な大雨で、市内を流れる巴川が決壊。濁流が住宅街を飲み込み、広い範囲で断水も起きた。仲間とチームを組み、支援物資を山間部を中心に届けながら、現地の情報発信を行った。

中心部は、住民の方々の尽力もあって、一見すると災害を感じさせないほど復旧が進んでいた。けれど山間部には、まだまだ被害が根強く残っていた。取材をして本当に思ったのは、世代ごとに、メディアや行政への認識がまったく違うということ。高齢の方や主婦層の方々は、テレビが報道しないこと、行政が動かないことに、強く怒っていた。

一方で、豊橋から来た22歳の大学生も、関西の学生も、山梨から来たTikTokerも、テレビを見ないし、最初から国や行政に期待していない。自分で情報を探し、自分で判断して、現地の力になりたいと集まっていた。どちらがいいという話ではない。ただ、カメラを彼らに向けながら、素直にそう思った。

カメラを彼らに向けながら、
日本の将来は明るいなと、単純に思った。

呼びかけで集まった募金は、1日足らずで60万円近く。20万円分ほどの支援物資を購入して、疲れた身体で、彼らはまた買い出しへと向かう。まだまだ現地では、若者の力が必要とされている。僕は僕の役目で、取材を続ける。