Stories 04 — Frontline

とどまり、実を結ぶ。
国際NGOの最前線へ。

2026 — 燃え尽きる寸前だった僕が、回復の旅を経て、映像という賜物を社会のために使うと決めるまで。


人道支援の現場で

20代を終えて30代に入ったとき、最初に思ったのは「あ、人生って、とっても長いんだな」ということでした。何に追われていたのかも分からないまま、「20代が人生のすべてだ」と燃え尽きる寸前まで走ってきた日々。得たものはたくさんあったけれど、その代わりに、失いかけたものもありました。

——「これはいつか、自分が壊れる」。そして、ずっとブラックボックスのままだった、血縁上の“父親”のこと。人生が思っているよりずっと長いなら、ちょっと休んでみよう。そう感じて、フィリピンへ。語学留学と、自分の“故郷”をたどる旅に出ました。

いつも手放せなかったパソコンとスマホを置いて、持ったのはノートとペンと聖書。誰でもない、ただの自分になって心を静める中で、「やっぱり自分は、出ていくように示されている」——そんな感覚が、じんわりと戻ってきました。

導かれるように

帰国した頃、教会で出会ったのは、国際的な人道支援を行うNGOの方でした。ちょうど映像スタッフを募集していると知り、「もし御心なら、導かれますように」と祈りながら応募。——こうして僕は、国際NGOの映像スタッフとして所属することになりました。

志望動機はシンプルです。「10代から映像一筋で歩んできたこの賜物を、社会のために用いたい」。同時に、正直な感覚もありました。社会のこと、環境のこと、難民のこと。テーマとして関わってきたけれど、「僕は、きっと、何も知らない」。

日本でも世界でも、災害はこれから増えていく。紛争の中で生きる人がいて、社会の構造の中で声を上げられない人がいる。これまでの経験と痛みを通じて、希望を届ける映像の働きができるのなら、全力でやってみよう。まずは最前線の現場で、ゼロから学んでいます。

とどまり、実を結ぶ

「わたしはぶどうの木、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人にとどまっているなら、その人は多くの実を結びます。」——ヨハネ15:5

“何ができるか”よりも、“どんな実を結んでいくのか”。力むことではなく、自然体になっていくこと。自分でやろうとするのではなく、委ねること。手放して、自由に、自然体に——この2年間で教わったことを胸に、命を守ること、学んだことを誰かに届けることを、僕らしくコツコツ続けていきます。

← Back to Stories

LINEで相談する フォームで相談