Works — Social Creative

社会に寄り添うメッセージを、8万回の共感へ。

北海道いのちの電話「生きててくれてありがとう。」2021.03|MV / 自殺予防


社会に寄り添うメッセージを、8万回の共感へ。

本プロジェクトは、コロナ禍で急増する孤独と自殺に向き合い、北海道いのちの電話と共に制作されたドキュメンタリー型ミュージックビデオです。
楽曲には、北海道出身のアーティストナイトdeライトによる「生きててくれてありがとう」を起用。
ただ励ますのではなく、そっと隣に居る存在の大切さを、映像と音楽の両面から静かに届けました。

背景

2020年、コロナ禍により社会は大きな不安と孤独に包まれ、自殺者数が急増。「100回かけても繋がらない」という悲痛な声があふれる中、北海道いのちの電話から「受け手から、発信者へ」という想いを受け取り、ミュージックビデオの制作がスタートしました。

コンセプト

「隣に居させて」
「死にたい」「消えたい」と思う人に必要なのは、強い励ましではなく、変えようとせず、励まさず、ただ隣にそっと居る存在。映像を通して、その「静かな寄り添い」を可視化しました。

当事者だからこそ、つくれたもの

幼少期から虐待、差別、いじめを経験し、17歳で本気で自殺を考えた監督自身の体験から生まれた映像です。
一般の人には「情報が少ない」と思えるかもしれない。
でも本当に必要としている人たちにとっては、「これ以上は受け取れない」。
主人公が動かず、話さず、ただ存在することで、見る人が自己投影できる設計にしました。
生きる力が尽きかけた人たちに、そっと希望を届けるための映像です。

制作アプローチ

  • 視覚的な負荷を最小限に: コントラストと彩度を弱め、情報量を抑えたやさしい映像表現。黒も100%ではなく90%に抑えました。
  • ストーリー展開: 主人公は動かず、話さず、変わらない。ただ隣に、そっと誰かが現れ、寄り添う。
  • 音楽と呼吸の共鳴: ナイトdeライト(平野、ヒロ)が呼吸を合わせて一発録りし、リアルな温度感を収録。

成果

  • NHK全国放送特集『ただ生まれてきただけなのに。』にて特集放送
  • 北海道 NEWS WEB、Yahoo!ニュース、中日新聞、朝日新聞など複数メディア掲載
  • 全国の小中学校にDVD配布
  • YouTube再生数8万回突破(2025年時点)
  • メディア記事シェア数2000〜3000件
  • 子ども向け講演「SOZOW LIVE」出演・教育現場への展開

監督メッセージ

「死にたい」「消えたい」と思っているときに必要なのは、強い励ましではなく、ただ、隣に居てくれる人。
幼少期から虐待や差別を経験し、17歳で本気で自殺を考えた僕自身の体験から、この映像を届けたいと願いました。
この映像が、誰かにとって『そっと寄り添う存在』になることを信じています。

監督: Narita Jhonerick Manalo

制作クレジット

  • 監督:Narita Jhonerick Manalo(ジョン)
  • クリエイティブディレクター:土居 恵理也
  • 撮影監督:冨山大輝
  • 照明技師:尾形浩康
  • 編集:冨山大輝
  • 絵コンテ制作:小野田依子
  • アシスタントディレクター:大谷佳祐

制作協力: 株式会社Life Crayon Style、竹内力也、101色の夢と101人の人生チーム
撮影地: リンカアソシエイツ株式会社 Linka2nd

Client
社会福祉法人 北海道いのちの電話
Song
「生きててくれてありがとう」ナイトdeライト作詞・作曲 田中満矢
Released
2021年3月10日 YouTube(ナイトdeライト公式チャンネル)· 5:41
Location
リンカアソシエイツ株式会社 Linka2nd
Role
監督
ミュージックビデオ監督自殺予防社会課題

Timeline

制作の歩み

  1. 2020.09

    絵コンテ

    真っ白な部屋に、一人で座る人。そこに、少しずつ誰かが寄り添っていく。2020年9月から、絵コンテと企画書で一つずつ形にしていきました。

  2. 2020.12

    「受ける側から、発信する側へ」

    MVの最後に、いのちの電話の番号へたどり着けるようにして公開しよう。その提案に、北海道いのちの電話の事業推進委員会が「受ける側から発信する側になれるチャンス」と応えてくれたことで、プロジェクトが動き出しました。

  3. 2021.03.10

    ミュージックビデオ公開

    監督

    ナイトdeライトの公式チャンネルで公開。概要欄には、北海道いのちの電話の番号を添えています。

  4. 2021.05.29

    毎日新聞が紹介

    「コロナ下で深まる孤独 『いのちの電話』が若者向け動画 北海道」。真っ白な部屋に一人で座る女性に、多くの人が寄り添う様子を固定カメラで映した映像として紹介されました。

  5. 2022 —

    学校へ

    北海道いのちの電話の「こころのライブ授業」で、ナイトdeライトが道内の学校を回り、この曲を届け続けています。

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